須黒英雄は、ブラック企業につとめる冴えないサラリーマンだが、前触れもなく異世界へと転生してしまう。
異世界に転生した英雄は、ロディオという美形の青年で、魔術の才覚にあふれ、街を歩くだけで女性が色めき立つような「イケメン貴族」。
豪華な屋敷だけでなく、フミという慕ってくるメイドまでいて、、夢のような生活に浮かれていたのだが、
フミから「膨大な借金があり、来月までに返済できなければ全てを失う」と衝撃の状況が明かされる。
フミ自身から、自分を奴隷として売ることでその場しのぎはできると提案されるのだが、「社畜として奴隷制度は許せない!」とそれを否定。
サラリーマンの経験を活かし、領地開発での借金返済をはじめるのだった。
この『転生社畜』は、コロナの巣籠もりがきっかけで生まれました。
想定外のぽっかり空いた時間に、自分がそれまで抱えてきた、やるせない思いを文章として吐き出してみたのです。
これを少しでも多くの人に読んでもらいたいと、小説にしてみました。
自分にとって、万感の思いが詰まったこの作品。
最終回は、泣きながら書いたことも今となっては、いい思い出です。
キネノベ大賞2、佳作に選んで頂きまして、誠にありがとうございました!
どうかこの作品が、ひとりでも多くの人に届きますように。