榊一郎&武乃忍さんインタビュー
榊一郎
■企画・シナリオ■

榊一郎

◇PROFILE◇
大阪生まれ大阪育ち。「ドラゴンズ・ウィル」(富士見ファンタジア文庫)でデビュー。
代表作は「スクラップド・プリンセス」(富士見ファンタジア文庫)シリーズ、「まじしゃんず・あかでみい」(ファミ通文庫)ほか。
玩具銃器と熱帯魚(あとほんのちょっとメイドさん)を偏愛する自称「軽小説屋」。

「神曲奏界ポリフォニカ」でシナリオを担当されました榊一郎さんです。

Q.キネティックノベルを一言で言うと。

小説の新しい形。

Q.今後、キネティックノベルは作られますか? また、どのようなお話を考えられますか?

機会が在ればまた別作品でも挑戦してみたいと思います。
キネティック・ノベルは通常の紙媒体の小説と違い、常に画面として絵と音楽が読者の前に提示されているので、今まで私がやってきたタイプの小説とは違う表現方法も採れると思います。
それを意識したものを作ってみたいと思います。
また「ポリフォニカ」は今回のキネティック・ノベルの中でも一応の完結を見せる予定ですが、同じ世界、同じ登場人物で、続編を作ったり、他のメディアに移ったりする事も考えています。現在、色々企画中。

Q.ダウンロード販売についてひとことお願いします。

難しいですね。未だインターネットで買う、という作業に馴染めない人も多いですし、クレジットカード決済にしても、ウェブマネーにしても、問題点は多々在るでしょう。
ただ、こうした新しい方式は定着するのに時間がかかるものなので、細く長くでも良いので続けていって欲しい気はします。

Q.インターネット認証という形態については?

これも先のダウンロード販売と同じですね。意外にネットに繋いでいないパソコンユーザーも居ますし、未だ技術や市場、ユーザーの意識も成熟してない感じがします。今日明日のスパンで見るのではなく、もっと長いスパンで見て行けばもっと利便性が広がるかと。

Q.キネティックノベルは今後、どのような展開になってほしいですか?

内容というよりも体裁の問題ですが――希望を無責任に述べるのならば、技術的に出来る事は色々突っ込んでいって欲しい感じです。アニメーションとかもそうですし、読者参加型のシステムとか。下手に『小説』の形態、『ゲーム』の形態にこだわらずに。まあ予算や人員的に大変なので実現の可能性は低いでしょうけど(笑)。

Q.キネティックノベル制作中にあった面白い出来事などはありますでしょうか?

ユーザーから見て面白いという出来事はあまり。制作作業そのものは地味なものです。ただ、こちらとしては色々、普通の小説とは違う制作行程を体験しましたので、そこらは非常に面白かったです。デバッグ・モードの画面なんて一ユーザーが見る事は先ずないですしね。

Q.本作のテーマは?

「創作」。創作者の立ち位置というか。作中では音楽になっていますが、それ以外の小説や絵も含めた「創作者」達の価値観というか。そういうものですね。

Q.お客様に向けて、見所などをひとつお願いします。

私の代表作である『棄てプリ』に近い雰囲気の作品なので、元々私の読者だった方々には、明るく闊達なキャラクター達と、シリアス成分をきちんと含んだドラマや設定のバランスを楽しんで頂ければ、と。
初見の方々には、ファンタジーと現代社会の狭間の様な、親しみはあるけれども、何か不思議な世界観を楽しんで頂ければ。
…………とかごちゃごちゃ理屈並べる前に神奈月さんのキャラクター見て貰えばそれで全て分かって貰える様な感じですが(笑)。特に女の子達は本当に可愛いし。

Q.キネティックノベルが小説と異なる点で苦労された点や、おもしろかった点などありますでしょうか?

著者校正(苦笑)。普通の小説はプリントアウトされた紙の上に赤ペンでチェック入れていくだけなんですが、キネティックノベルの場合はデバッグ・モードの本編立ち上げて進めつつ、問題箇所を書き出して、その修正前、修正後を列挙していく形になるんで、やたら手間喰います。
他はそんなに苦労した覚えは無く、好き勝手やらせていただいたですね。

面白かったのは、やはりデバッグ・モードのサンプルをやった時。自分の作品が紙の本以外のメディアになっているのを見るとやはり不思議な感じです。
特にゲーム(の様な)画面は今回初めてでしたので。
アニメ化の経験は在るものの、あっちはあっちで自分の文章を見る事は無くなりますので、もっと遠い感じです。
しかし今回は自分の文章はそのまま画面に在るけど、音楽がついてカラーの画面がついて、キャラもくるくる出てきては入れ替わって、といつもとは違う感覚を楽しめて――と、『小説の進化形』の感じが強いので、ちょっと感動したりしました。




武乃忍
■企画・シナリオ■

武乃忍

◇PROFILE◇
鹿児島県奄美大島出身。
榊一郎に師事し、アニメ「ナースウイッチ小麦ちゃんマジカルて」のノベライズでデビュー。
柔道初段、背骨を骨折しても首を捻挫しても、平然と生きているゾンビ真っ青の生命力が売り(?)の肉体派筆屋。

「神曲奏界ポリフォニカ」でシナリオを担当されました武乃忍さんです。

Q.キネティックノベルを一言で言うと。

紙面のものよりもより現代的な読み物、といった感じだと思います。

Q.今後、キネティックノベルは作られますか? また、どのようなお話を考えられますか?

ポリフォニカの続編!

Q.ダウンロード販売についてひとことお願いします。

欲しい! と思ったらすぐ買えてすぐプレイできるのがいいですね。通販だと届くまでに日数がかかったりしますし、店に足を運ぼうと思ったら町へと下りなければいけませんし……。(それは私だけか……)

Q.インターネット認証という形態については?

すいません、インターネット認証というものがよく分かっていません。

Q.キネティックノベルは今後、どのような展開になってほしいですか?

ごく一般的に広く浸透していって欲しいです。新たな一大ジャンルとして確立すると嬉しいです。

Q.キネティックノベル制作中にあった面白い出来事などはありますでしょうか?

シナリオと同時進行でキャラクターの絵が出来上がってきて、逆に絵の方からキャラクターの新たなイメージを補強できた、ということが面白かったです。普段は書いている途中に絵ができあがることというのはないように思いますし。

Q.本作のテーマは?

少年は何のために歌を歌うのか。何のために歌いたかったのか……。
それと愛!(?)

Q.お客様に向けて、見所などをひとつお願いします。

一つですか。むむむ。
周りのマイペースな女の子たちに振り回される善良な主人公、か、神奈月昇氏の綺麗でかわいい絵! か。
うぅ、すいません、選べません。

Q.本作について、苦労されたことはありますか?

今更ですが、文章が横書きで表示されること!
ゲームもよく遊ぶので横書きを読む事には慣れているのですが、自分が関係した話が横書きで表示されることに何ともいえない不思議なむずがゆさと興奮を覚えました。