涼元 悠一さんインタビュー
涼元 悠一
■企画・シナリオ■

涼元 悠一(すずもと ゆういち)

◇PROFILE◇
1969年静岡県生まれ。
第16回コバルトノベル大賞受賞により小説家としてデビュー。その後第10回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞受賞。その翌年にプレイしたPCゲームKanonに感銘を受け、ゲームシナリオライターに転身。ソフトハウスKeyに参加し、AIR、CLANNADでサブシナリオを担当。確かな文章力と緻密な計算に基づく構成を生かした、本格的な作風で定評がある。
本作 planetarian ~ちいさなほしのゆめ~ が初の独自企画作品となる。

「planetarian ~ちいさなほしのゆめ~」で企画・シナリオを担当されました
涼元 悠一さんのインタビューです。

Q.キネティックノベルを一言で言うと。

ええと…とにかく、先入観なしにぜひやってみてください、と。 「これは映画にも漫画にも小説にも、他のどんなメディアにも置き換えられない」と思っていただけたなら、そこにあるものが『キネティックノベル』である。そう考えています。

Q.キネティックノベル開発のきっかけは?

planetarianに関しては、キネティックノベルという言葉ができる前から開発していたので…(笑)アドベンチャーゲームを母体とした表現形態をどう呼ぶべきかと考えた過程で、『キネティックノベル』という言葉が生まれ、それが自然にplanetarianに結びついたという感じです。

Q.今後、Keyでキネティックノベルは作られますか?

未定です。
正直、小さくて密度の濃いものをつくるのは長編シナリオよりずっとパワーがいるので。 本作の評判次第で考えることになると思います。

Q.今回、原画に駒都えーじさんが起用されましたが、その理由は?

メカニックやロボットを描ける方ということもありますが、なにより『人の理想を写した存在=ロボット』の無垢さ、はかなさを表現できる方だと思いましたので、お忙しいところ無理を言ってご参加いただきました。中盤以降のイベントCGは全て必見です。

Q.ダウンロード販売についてひとことお願いします。

自分は古い人間なので、パッケージがないと物足りなくはあるのですが。(笑) これも時代の趨勢かなあと思っています。

Q.インターネット認証という形態については?

正規ユーザーさんの利便性を狭めてまでプロテクトを強めるというのもおかしな話だと思いますので、そういうことがないようにぜひぜひお願いしたいです。

Q.本作について、苦労されたことはありますか?

ダウンロード前提なので、常にファイルサイズを頭に入れなければならないのが大変でした。演出ひとつ増やすにしても、プログラム担当に「これやるのに何KB必要?」と相談し、どうにかコンパクトにまとめようと全員で考えたり。

Q.キネティックノベルは今後、どのような展開になってほしいですか?

キネティックノベルという言葉が、マンガとか映画とかと同じようにジャンルそのものを示す当たり前の呼び方になったらなあと思っています。 かなり壮大な夢ですが。(笑)

Q.キネティックノベル制作中にあった面白い出来事などはありますでしょうか?

とにかく、開発しているうちに周辺で話がどんどん大きくなっていくのが面白かった…と同時にプレッシャーになりました。特にYahoo! BBさんとの提携については、社長同士が握手をされている写真を見るまで壮大なネタだと思ってました。(笑)

Q.本作のテーマは?

ロボットをテーマにした作品の多くは、『機械が人間の心を持って…』という感じで展開しますが、人間が人間であるから哀しいのと同様に、ロボットはロボットであるから哀しい…そんなところを表せたらと思っています。

Q.お客様に向けて、見所などをひとつお願いします。

見所はずばり! 体験版以降の展開です。
序盤のテキストをじっくりと味わっていただくと、その後の感動が倍増かと。