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● ノベル&シナリオ部門


【大賞】

 該当作品なし


【優秀賞】(賞金100万円)

 『ふぁっしょん!〜纏って☆アイアンメイデンっ〜』 つきしたみひと


【審査員特別賞】(賞金100万円)

 『きゅうこん』 仁木英之


【佳作】(賞金20万円)

 『アヤカシン万化鏡』 小金井ゴル

 『八丈島と、魔女の夏』 小椋正雪




□ 総評 □

審査員長・榊一郎

 
 選考会は全体的に難航しました。
 忌憚なく言わせてもらえば『帯に短し襷に長し』の作品ばかりだった印象です。
 小説としての完成度は高くてもキネノベの原作として見れば難点が多いものだったり、その逆のものだったり。
 あるいは世界観はいいけど、キャラがテンプレ過ぎる上に調整されていなくて、浮いてしまっているもの、その逆のもの、等々。
 今回の大賞は、大賞受賞作品について、事前に『キネノベ化・文庫小説化』を謳っています。故に全面改稿や、世界観、テーマ、コンセプトをいじる様な大改造無しにはこの両方に対応出来ない作品は、やはり大賞に値しない、という判断になってしまいます。
 他にも、ソフ倫に引っかかったりして出せない様なものは、面白くてもやはり問題在りで、大賞は獲れないという事になります(単にエロだけの話ではなく、例えば人種差別の様な微妙なネタを扱っていると、それだけで商品化のハードルがやたら上がってしまう)。
 勿論、こうした細かな問題をぶっちぎる位の可能性や勢いのある作品であれば、敢えて選考委員も冒険に出ますが……そこまでのものは無かった印象です。これに関しては選考委員全員が同じ意見でした。
 結局「このままでほぼ問題無くキネノベに出来る」作品は、残念ながら最終選考作品九本の中には在りませんでした。
 構造破綻、論理矛盾している様な作品は在りませんでしたし、ピンポイントで素晴らしい部分、可能性を感じられる部分を持っている作品が幾つか在ったので、優秀賞や特別賞等は出せているのですが……。
 正直な所、選考委員としては大々的に大賞受賞作品をぶち上げて盛り上げたい所なのですが、それに関しては次回を待たねばならないだろう――という結論になりました。                     




 
 最終選考の9作品は多くの中から選ばれただけあって、どれも各々の色を持っていました。物語性に重点を置いた作品、キャラクターに重点を置いた作品、世界観に重点を置いた作品と、それぞれの物書きとしての武器を見させていただきました。選考会で一番もめたのは「書籍化とキネノベ化の両立」という点でした。このまますぐ書籍にできる作品でも、キネノベ化するには……と頭を悩ませたり。書籍とキネノベ、ふたつのジャンルを満たすというのはとても敷居が高く、残念ながらどの作品も大賞にはあと一歩届かないということろでした。その中から書籍でもキネノベでも重要なキャラクター同士の楽しい掛け合いという点と、今後の物語の広がりの可能性という点で『ふぁっしょん! 〜纏って☆アイアンメイデンっ〜』を優秀賞に推させていただきました。                     


北村州識 ( GA文庫編集部 編集長 )

 
 キネティックノベル大賞の名にふさわしい、バラエティに富んだ力作が揃ったのではないかと思います。ただ、キネティックと小説を両睨みにしたためか、まとまりきっていない感のある作品が多く、選考会は大難航しました。その中で優秀賞を射止めた『ふぁっしょん! 〜纏って☆アイアンメイデンっ〜』は、どの媒体でも売りとなるキャラクターの強さに大きな魅力があったと思います。各賞を受賞されたみなさまのこれからの活躍に期待しています。


寺澤佳之 ( 一迅社文庫 主任編集員 )

 
 ライトノベルとして、という視点を中心に審査しました。新人賞らしさという点においては、仲良しの女子高生たちの穏やかな日常とちょっと不思議な島の事件を描いた『八丈島と、魔女の夏』は爽やかな筆致がとても魅力的でしたが、幅広い読者に受け入れられる文体と世界観の『ふぁっしょん! 〜纏って☆アイアンメイデンっ〜』を最終的に選びました。
 総じて、最終選考に残った作品はどれも癖のある作品が多かったのですが、その独自性故に想定読者の範囲をどの作品も狭めてしまっており、幅広い読者層・ユーザー層を望むという視点で見たときに引っかかりとなってしまったと思います。受賞された皆様の今後の活躍に期待しております。


鳥羽洋典 ( 株式会社アニプレックス プロデューサー )

 
 最終選考作品という事もありまして、どれも書き手の皆様の熱意とアイデアが溢れ出ていて非常にレベルの高い作品ばかりでした。私自身も選考員という立場だけでなく、一読者としても非常に楽しく拝読させて頂きました。
 今回は、残念ながら大賞作品は出ませんでしたが、優秀賞作品の『ふぁっしょん! 〜纏って☆アイアンメイデンっ〜』は、会話劇やキャラ設定などのバランスがしっかり取れており、今後の可能性を感じさせる作品でした。
 また、個人的には『怪物技師と迷宮少女』の世界観設定が非常に面白いアイデアで構成されており、ビジュアル化されたら面白くなるかもしれないと思いました。
 このような素晴らしい才能発掘の場に立ち会うことができ、大変光栄に思っております。


馬場隆博 ( 株式会社ビジュアルアーツ 代表取締役 )

 
 総数211作品のご応募ありがとうございました。第一回キネティックノベル大賞の審査は無事終了いたしました。総じて非常にレベルの高い作品群であったと思います。厚く御礼申し上げるとともに、全ての作品に敬意を表したいと思います。この賞の宿命として、キネティックノベル原作と書籍出版その両方に適していることが求められますが、そういう意味では今回それを同時に満たす作品はなかったように思います。しかし大変完成度の高い作品があったため、審査員の全員一致で「審査員特別賞」を設けることにいたしました。また優秀賞もその名にふさわしい作品がありました。その他私の個人的な感想としては小金井ゴル氏の『アヤカシン万化鏡』、中村 綴氏の『届けたいメロディー』が視覚化してみたい作品だったと思います。各氏の今後に大いに期待しつつ、今回ご応募いただいた各作品のあらゆる可能性についてもこれから検討をしてまいりたいと存じます。


桜沢大 ( ocelot 代表 )

 
 制作側ということで、キネティックノベル化した時のイメージを想像しながら審査しました。『ふぁっしょん! 〜纏って☆アイアンメイデンっ〜』は、キャラクターどうしの掛け合いが面白く新鮮な才能を感じました。キネティックノベルというより、美少女ゲームの1キャラルートという感じで、他のキャラルートも読んでみたくなりました。『きゅうこん』に関しては、さすがに小説としての完成度が高くすぐにでも出版できるレベルだと思います。ただ、今までのキネティックノベルの手法は似合わないため、新たな形式を模索して、作品化を検討していきたいと思います。




● イラスト部門


【大賞】(賞金30万円) 

 みよしの
  


【佳作】(賞金10万円) 

 一真
  


【入選】(賞金1万円)

 Capura.L
  

 ころ
  

 小路あゆむ
  

 ぬれせん
  

 ユハズ

  


□ 総評 □

神奈月昇

 
 イラスト部門最終候補には、すでにデビューされている方や海外の方、こちらが驚くような物まで、幅広い作品が残っておりました。
 当然ながら作品は十人十色。それぞれに良し悪しがあり、受賞作品を選考するのに難儀しました。
 審査員も選考する基準に違いがあり、各々の視点から作品を選びますと、意見があわず受賞作品決めることが出来ません。
 ですので、今回の大賞に相応しいと思える作品を選定する為、幾つかの要素を決めて検討する事にしました。
 絵から台詞が聞こえてくるかどうか、共同作業に向いているかどうか、新たなイラストレーターとして活躍を期待出来得る魅力があるかどうか等。
 その結果、みよしの氏の作品がキャラクターも魅力的な上に世界観を感じさせるといことで、ほぼ満場一致で大賞となりました。
 その他、私としてはユハズ氏の作品を押しておりました。
人物がしっかり描かれており、全体的にまとまっておりましたし、これならば様々なシーンにもしっかり対応出来るのではないか、と思えたためです。ただ、キネティックノベルのイラストとしては幾つか難点があり、またそれが今回の選考において重要なポイントにもなっておりましたので、残念ながら大賞選考から外れてしまいました。


兎塚エイジ ( イラストレイター )

 
 選考する際に重点を置いたのはキャラクターのキャッチーさです。
 みよしの氏の持つキャラのかわいさや作風はキネティックノベルとして作品化した際、多くのユーザーの支持を獲得できると判断しました。またライトノベルなど書籍化された際にも目を引く魅力があると結論付けた結果の大賞です。おめでとうございます!
 今回佳作となりましたが一真氏の作品もその点をクリアしており、個人的イチオシです。こちらもこれからが楽しみです!


馬場隆博 ( 株式会社ビジュアルアーツ 代表取締役 )

 
 第一回キネティックノベルのイラスト部門ということで、まずは大賞が無事きまった事になにより安堵いたしました。みごと受賞されたみよしの氏の作品は、キャラクターも大変可愛く物語性の構成と全体バランスが秀逸で審査員一同ほぼ満場一致でした。聞くところによればこれからはノベルの挿絵などをやっていきたいとのこと。キネティックノベルもどうぞヨロシクお願いいたします(笑) その他佳作または入選された方々もいずれ劣らぬ感性と技術の持主ばかりで、わが国の、あるいはアジアの、この分野のレベルの高さを如実に表していたと思います。


桜沢大 ( ocelot 代表 )

 
 大賞のみよしの氏の絵は物語を感じました。背景や表情もいいので、不得手なシチュエーションも描けるなら、幅広い作品に対応できそうです。個人的には、入選のぬれせん氏も押しました。まだ荒削りながら、同時代性の高いキャラクターを描いてますし、伸びしろも大きいと感じましたので、今後に期待しております。




● 音楽部門


【準大賞】(賞金20万円)

 しょうゆ
 

 みなも
 
 


【佳作】(賞金10万円)

 ma.cha
 

 taste
 


【高瀬賞】(賞金5万円)

 Buriburi PUPUPU
 


【八木沼賞】(賞金5万円)

 UG
 


【折戸賞】(賞金5万円)

 つづま夢露

 


【ボーカル賞】(賞金5万円)

 あんく
 



□ 総評 □

折戸伸治(Key サウンドクリエイター)

 
 今回の音楽部門でご応募頂いた作品の数々の最終審査は、非常に悩みました。課題曲のテーマ性にどれだけ歩み寄れているかを、審査時の重要ポイントとさせて頂いたのですが、残念ながら、満場一致で「大賞」と掲げられる作品はありませんでした。

 しかしながら、単体の楽曲で捉えた場合、非常にクオリティが高い作品が多くあり、大賞に近い所まで来てる、準大賞というかたちで、「みなも」さん、「しょうゆ」さんを選ばさせて頂きました。

 みなもさんは、作曲、編曲、ミックスのクオリティが非常に高く、審査員一同とても気に入りました。自由・課題曲含め、3曲ともオーケストラ調の曲だったので、ゲーム的なポップな曲やバンドサウンド的な曲も聴いてみたかったです。しょうゆさんは、応募作品の歌入り楽曲の中では1、2を争う出来でした。オケのクオリティはもちろん、キャッチーなメロディーが、とてもボーカルさんの声質とマッチしていたと思います。

 あと、元々発表されていた賞とは、随分変わってしまいますが… それぞれの審査員が個人的に気に入った、イチオシの作品という扱いで審査員賞を挙げさせて頂きました。

 今回僕が選ばさせて頂いた方は、「つづま夢露」さん。編曲やミックス等に関しては、まだまだ荒削りなのですが、メロディーのセンスが非常にある方だなと思いました。メロディーのセンスは、その人の音楽性の根本に繋がる部分でもあるので、なかなか磨くのは困難な部分なのですが、この方は良いセンスをお持ちだなと感じました。


高瀬一矢(I've 代表)

 
 まず、この場を借りて気力に溢れた作品で応募してくださった皆様に労いの言葉を贈りたいと思います。お疲れ様でしたっ! たくさんの良い作品のおかげで、とても有意義な審査会になったと思っています!
 今回私は、BGMのクオリティー、特にオーケストラアレンジのレベルの高さに圧倒されました。やはりここまでキタか…と。
 最終審査の段階で数曲の歌曲が存在し、個性的なものから既存の曲でしょと普通に思ってしまうものまで、とても魅力的な曲ばかりでしたので、ワクワクしましたし、また、考えさせられたりもしました。
 こんなに良い曲を創る人達がたくさんいるのだから、音楽で生計を立てる人がもっと増えてもいいのではないのか…と、ふと思っている自分は今、審査員として、勝ち選ばれてきた曲達をさらに選別している…。おぉ…、この企画でこの目的のために選ぶのであるのだから、これはこれで良いのだということは分かっています。なのでせめて、この段階での選別は止めて、残ったアーティスト全員でひとつのプロジェクトを任せてみる企画とかどうでしょうか。
 それでは皆様、授賞式の会場でお会いしましょう。  


八木沼悟志(fripSide プロデューサー)

 
 キネティックノベル大賞 音楽部門の審査をさせて頂きました、fripSideの八木沼悟志です。今回の審査を通じ、ゲーム音楽家を目指す皆さんのもの凄い熱気を感じる事が出来ました。しかしながら、総評を述べさせて頂くと、僕からは厳しい意見が多く出てしまいます。
 応募作品を聴かせて頂いてまず一番思った事は、「ん? これをノベル作品の何に使うの?(&使えるの??)」といった応募作品の多いこと。。これはプロになる上で、重大な欠損です。得意、不得意のジャンルは誰にでもありますし、経験によりクオリティーに差が出るのも当然です。が、それ以前に「美少女ゲームに使いやすいかどうか」といった部分で、100点を出せる応募者は出ませんでした。非常に辛い意見で申し訳ないのですが…。(汗)
 それと、「歌曲もBGMも即戦力」といったトータルクオリティーを持つ才能にも出会えませんでした。というわけで、「大賞」該当作品は無しになっております。キネティックノベル、美少女ゲーム、アニメ…そこにいかにアジャスト出来るか。僕が求めたのはその部分です。

 準大賞、佳作、審査員特別賞各受賞者の皆さん、クオリティーには相当の実力をお持ちだと思い、感心致しました。が、これに満足せず、「ビジュアルアーツの作品(または同業界)で、自分の音楽がどう使われていくか」という部分をもっと考えるべきです。そうすれば、自ずと自らの楽曲に「必然性」が加わり、プロとして独り立ち出来る事でしょう。もちろん、そんな僕もまだまだ修行の身です。共に頑張りましょうね!!全応募者の皆様、本当にお疲れさまでした。^^


>>第一回キネティックノベル大賞授賞式の様子はこちらです
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